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男性の育児休業取得


男性従業員から育児休業の取得を検討している旨の相談がありました。詳しい制度の説明はもちろんですが、彼に不安なく育休を取得をしてもらい、その後スムーズに職場復帰をしてもらうために他にどんなアドバイスをすれば良いでしょうか?我が社で初めての男性の育休取得希望者なので事業所側としても注意する点など教えてください。


まず、男性従業員に対してより詳しい制度の周知ですが、育児に関わる制度については男性も対象になるといった基本的なことに加え、男性が育児に関わることによって、仕事に対する視点が広がり、復職後は新鮮な気持ちで仕事に取り組むことができるといった、従業員本人や企業にとってもメリットがあることを理解してもらうような周知方法が必要です。また、男性が育児に関わることの重要性は、事業所から一方的に情報を提供するにとどまらず、管理職研修や従業員研修で取り上げるなど、育児に関わることへの意義を従業員自らに考えてもらうきっかけ作りを意識して進んで取り組んでいくことが大切です。

男性の場合特に、育児休業の取得を希望していても、「いつ取得すべきなのか」「取得することで職場に迷惑がかかるのではないか」「取引先に迷惑がかかるのでは」などと不安を抱えている可能性も高いです。そこで育休取得のネックとなっている問題点に対する対策も含めて検討し、例えば取引先に対しては自社の方針や、担当者が育休中のときは事業所全体として取引先へのフォローを行うことなどを説明し、社外に対しても理解を促すことも重要です。
育児休業取得するタイミング例を以下にまとめます。

1.配偶者の出産後、退院までの期間
(目的)配偶者が安心して入院できるよう、長子の生活全般の面倒など

2.配偶者の退院後、一定の期間
(目的)配偶者が自宅に戻ったあと、協力して子育てと家事の両立を行う

3.子供の慣らし保育の期間
(目的)登園当初は子供が体調を崩しやすく、保育所からの呼び出し多数。配偶者が復職後の仕事に専念する環境を整える

私の経験上では、1.と 3.の時期のサポートがとても重要だと考えています。1.は身体的にとても不安定な時期です。まして長子がいればその子の心身のケアも重要課題です。そして、3.の期間は、母子ともに新しく慣れない環境で疲れ切ってしまう時期です。この時期に配偶者の積極的な育児参加を得られれば、多少なりとも余裕をもって乗り越えられます。復職後の離職を回避する最も重要なサポートです。
男性が育児に関わる重要性を日頃から伝える周知とともに、育休取得者を支える職場環境として大切なのは、育休取得者の業務の棚卸をきちんと行い、休業期間中の業務分担の見直しや代替要員の確保の準備等を管理職を中心に行い、そして上記のような具体的な休業のタイミングをアドバイスすることで育休取得へのハードルを下げることが可能と考えます。育休を気持ちよく取得し、子育てと家事の両立に達成感をもって復職してもらいましょう

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